茶色のレザー内装の車内

車のシートの破れを自分で補修する。レザー補修シートの貼り方と、きれいに仕上げるコツ

運転席の座面、乗り降りでこすれるサイドサポート、肬の中央。合皮シートの表面がひび割れて、ボロボロと剥げてくる。中古車や、新車でも7〜10年目からよく見られます。

なぜ合皮は剥げるのか

合皮(合成皮革)は、布の土台に樹脂の層を乗せた素材です。この樹脂層が、水分と熱によって少しずつ分解していきます。直射日光と、夏の閉め切った車内の高温は、この進行を早めます。

つまり、一度始まると止まりません。小さいうちに覆ってしまうのが現実的です。

選択肢は4つあります

方法 見た目 手間 費用感
張替え(専門店) 新品同等 入庫が必要 高い
シートカバーをかぶせる 別の色になる 取付に時間
補修シートを貼る 近い色なら目立ちにくい 15分程度 低い
何もしない 広がる

張替えは仕上がりが一番ですが、数万円単位の見積もりになることが多く、数年で乗り換える予定の車には重い選択です。補修シートは「完璧に戻す」ものではありませんが、目に入るときの不快さを減らす目的には十分に働きます。

補修シートの貼り方

1. 剥げかけを取り除く

浮いている表面を、手やブラシで落とします。ここを残すと、貼ったあとで下から浮いてきます。

2. 脱脂する

中性洗剤を薄めた水で拭き、完全に乾かします。皮脂や保護剤が残っていると、粘着力が落ちます。この工程を省くと大抵失敗します。

3. 大きめに、角を丸く切る

破れている範囲より一回り大きく切ります。このとき四隅を丸く切るのがコツです。角が尖っていると、そこから必ずめくれてきます。

4. 端から少しずつ貼る

台紙を一気に全部剥がず、片端だけ剥がして位置を決め、そこから少しずつ送り出します。空気が入らないよう、カードなどでなでつけながら進めます。

5. 温めて圧着する

ドライヤーの弱で軗く温めてから、布ごしに手で押さえます。接着層が柔らかくなり、曲面にも馴染みます。熱しすぎは逆効果なので、「あたたかい」程度で。

6. 半日は座らない

接着剤が落ち着くまで時間をおきます。貼ってすぐに座ると、端からめくれます。

色選びで仕上がりが決まります

完全に一致させる必要はありませんが、明度(明るさ)を合わせると遠目には分からなくなります。迷ったら、少し暗めを選んでください。明るい色は浮いて見えます。

シートの色は年数で色褒せしていることが多いので、新車時のカタログの色ではなく、今のシートを明るいところで撮影して見比べるのが確実です。

この方法が向かないケース

  • 座面の中央など、強く擦れる場所 — 乗り降りの摩擦で端がめくれやすいです
  • スポンジまで痛んでいる場合 — 土台が沈んでいると、貼っても凹みが残ります
  • 本革シート — 本革は専用の補修剤の方が向いています

車以外にも使えます

同じ素材の問題なので、ソファの肬、ダイニングチェアの座面、オフィスチェアの胘置きにも同じやり方で使えます。余った分を取っておくと重宝します。

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